29. 箱根旧街道
2013年10月
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夏の遠征から二ヶ月ブランクが開いたので、足慣らしのために再び箱根にやってきた。第13回では現R1を上ったが、今回は旧道を上ろう。


今回は小田原駅を7:40に出発。今日は4 hの時間制限だ。

三枚橋まではR1を行く。三連休の初日のためか車が多い。入生田あたりから早くも渋滞が始まった。旧道に入るまでは我慢だ。
写真はおそらく箱根新道のゼロキロポスト。一瞬、車が途切れたので写真を撮った。

旧道入口の三枚橋に到着。時刻はちょうど8時だ。
第13回の2枚目とよく似た構図だが、橋の上から撮影している点が違う。今日はこの橋を渡りr732を上ってゆく。

旧道はかなりの急勾配で始まる。麓の集落の辺りが急勾配というのはよくあるパターンだ。例えばヤビツ峠はそうだった。峠道を車道化する際に集落の中は線を引き直せなかったのだろう。
この旧道はM18に当時のR2に指定され、S35までR1として現役だったらしい。これまでの遠征の中では宇津ノ谷峠と並んで格の高い旧国道峠だ。

箱根新道の真下を走る。この橋を渡ると温泉街を抜け、山道らしくなる。青看が現れ、元箱根まで9 kmであることを告げた。やる気が出てきた。

葛原坂の上り。ここはかなりきつい。強者は足を着かずに上ってゆくんだろうけど、途中で止まってしまった。少し休憩して再び上る。

8:20に箱根新道の須雲川ICに到着。このあたりは平坦なので休める。

天狗山神社入口にある巨大なヘアピン。インベタで走ったのでとんでもない勾配を上ることになったのだが、おそらくここを無理やり上ったダメージで体調がおかしくなってしまった。

このヘアピンは旧道の中で特異な存在だ。線形改良のためにつづら折れが一段省略されたのかもしれない。

その先に古めの青看が立っていた。元箱根まで6 km。

畑宿の集落に到着。思い切ってここで長めの休憩をとり、体調が戻ってから再び走り出した。まだまだ先は長いので正解だったと思う。8:50に出発。

有名な七曲りに到達。12回ヘアピンカーブを曲がって130 m標高を上げる。

箱根新道と絡みながら上る。単純な比較はできないんだけど、箱根新道は大きな二つのヘアピンで七曲りをクリアしている。両者が同じ斜面で標高を稼いでいるのは面白い。

七曲りの最上段に着いた。白飛びして写っていないが、相模湾が見えた。

七曲りの先は下二子山の斜面をトラバースして上ってゆく。途中に一カ所ヘアピンがある。

9:20に甘酒茶屋に到着。

お玉ヶ池。上りはここまで。平坦な道をかっ飛ばす。

ちょうど9:30に新旧道合流点の畑宿入口交差点に到達。三枚橋から標高差700 mの10 kmの上りを一時間半で上ってきた。

芦ノ湖を望む。道を間違えて湖面よりもだいぶ高いところを走っている。

一気に下って現R1に復帰。ゴールの三島まで20 km。少し時間に余裕があるので、左手に見える杉並木を走ろう。

東海道の杉並木道を押して進む。日光の杉並木にも負けない巨木が並ぶ。

芦ノ湖と別れて再び上り、10:05に箱根峠に到着。神奈川-静岡の県境で、標高846 m。第13回ではここから派生するr20で熱海に下ったが、今日は素直にR1で三島に下ろう。

箱根峠の三島側は想像以上の快走路だ。爽快にかっ飛ばす。
険しいにもかかわらず格が高い峠道の反対側は快走路というパターンはよくあるのかもしれない。例えばR17三国峠もそうだった。峠の両側が険しいのであればトンネルを掘るか別ルートを選択するはずだ。箱根峠が今なお現役のR1であるのは三島側のおかげだろう。

江戸時代の箱根旧街道が車道化されている部分が途中にあったので走った。かなりの急勾配なことがわかる。明治時代にはこの道が国道だったのだろう。
しばらく旧街道を下ると旧R1へ。

旧R1を一気に下り、塚原新田で現道に再び合流。箱根に向かう道であることを示す立派な石碑がある。

ごつごつとした伊豆の山並みが見える。写真には写っていないが右手には富士山。
谷田東小山の交差点を右折してR1旧道に見えるr22へ。

三嶋大社の角を右折して少し進み、ちょうど11時に三島駅に到着。今日はここまで。

地図のリンクは https://ridewithgps.com/routes/41368885

今日の総走行距離は37.7 kmで、獲得標高は948 m。3 h20 min走ったので妥当だろう。
次回も東京近郊の峠道を走る予定。夏は日本を代表する山岳ルートに遠征し、春秋は関東近郊の峠を上り、冬は関東の平野を走るというパターンが確立してきた。
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