名古屋に来て4年が経ち、名古屋を起点とする遠征の経路を、ようやく東京に住んでいた頃の経路と繋げることができた。残っていたのは直線距離でたった30 km程度だったんだけれど、折角なので大回りした。
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今日は7:15に静岡駅からスタート。第23回以来、5年ぶりの静岡駅だ。 現時点では晴れているが、今日は午後には確実に崩れる。第61回ほど早くは降らないと思うが、第54回くらいの展開は覚悟している。
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第23回では静岡駅から西に向かい、宇津ノ谷峠を越えた。今回はR362藁科街道を北西に向かう。写真は安倍川を渡る安西橋。 |
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差し当たって、R362はよく整備されている。 写真の大原丸秀トンネルの脇には狭い旧道が残っていたので、そちらを走った。
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現時刻は8:30。井川に向かうr60と分岐し、藁科川を渡る。かなり山深くなってきた。 |
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藁科川を渡り、数km進むとR362はr32と分岐する。ここからが本番だ。R362は一気に狭くなり、現役国道と思えない勾配で上っていく。麓によくありがちな急勾配だろうと思って上ったのだが、それは大きな間違いだった。 |
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r32との分岐から2 km進んだ先にある、ネットによく上げられている青看。この先2000 mには、北海道かと突っ込みたくなる。写真の橋を渡った直後の分岐が関係しているか? |
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12%の急勾配であることを示す警戒標識が現れた。この先、国道としては珍しい急勾配が断続的に現れる。 |
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「注意」の旧制標識。ここは旧道でも林道でもなく、現役の国道だ。これが現役国道の脇に立っているのははっきり言ってすごい。 現時刻は9:15。標識を眺めながら朝食休憩をとった。
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急勾配をひたすら上ると視界が開け、茶畑と集落が現れた。 この峠道について、事前に調べたことは洗沢峠という名前だけだ。前方の浅い窪みが峠だろうか。
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現国道にあるまじき15%勾配。期待していた以上に酷な国道だ。 |
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R362の道のりを振り返る。先程の集落が尾根にあったことがわかる。 |
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再び集落と茶畑が現れた。ずっと急勾配が続いており、正直言ってきつい。 |
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10時に写真の切通しに到達。標高約740 m。ここから先は川根本町。 いかにも峠という雰囲気で、走行時はここが洗沢峠だと思ったんだけど、それは間違いだった。
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切通しから静岡側を振り返る。この切通しには名前があるのではないかと思うが、今のところ不明だ。 |
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川根本町側に下ってゆく。 |
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1 kmほど下った先にある、杉尾はなのき展望休憩所で小休憩。尾根を走っているため景色が良い。うっすらと富士山が見える。 |
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杉尾の休憩所の先、R362は再び上りとなる。尾根をトラバースし、一つ先の谷に下るためだ。 途中、道端に東川根村の道路元標が立っていた。この国道が林道由来などではなく、歴史のある道であることを示す。
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洗沢集落に到達。この先にあるピークが洗沢峠だろう。 |
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現時刻は10時半。線形が改良されており不明瞭だが、この辺りが洗沢峠だろう。現地では峠であることを示すものは発見できなかった。これだけ拡幅されていると仕方がないか。 洗沢峠の標高は約890 m。r32と分岐し、本格的に峠道が始まった地点から700 m以上標高を上げた。かなり本格的な峠道といえる。
右手に見える脇道が、本来の洗沢峠の道のりと思う。下調べをしてこなかったので、走行時は旧道という自信がもてず、前方の現道を下ってしまった。旧道を走っていれば、峠を越えたという感覚が得られたかもしれない。
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洗沢峠の千頭側は、かなりの割合で改良されているが、ところどころ未完成だ。写真の地点は右手に新道が建設されつつあるが、未成であり通り抜けできないはず。下草の様子を見ると、かなり長い期間放置されているようだ。 ここは直進する。
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凄まじい勾配で一車線路が下ってゆく。 |
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馬路トンネル坑口。いつか、先程の未成道がここに繋がるのだろう。この先、現道は手前側に続いており、馬路大橋で谷を渡る。 坑口の左手に、旧道と思われる道が続いている。迷わずそちらを選択。
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写真の警戒標識からわかるように、旧道は凄まじい勾配で下ってゆく。R362のうち最も楽しめた区間だ。 |
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つづら折れで下ってゆく旧道。 |
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現道への連絡路が繋がっている地点に到達。振り返ると、「この先、国道への通り抜けは出来ません 本川根町」。 |
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しかし、今ではこの先も通行止だ。ただし、「路肩決壊の恐れにより通行止」ということなので、自転車であれば大丈夫だろう。 |
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再び旧道を下ってゆく。道幅は連絡路の分岐より上と同程度だが、勾配はかなり穏やかになった。 |
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通行止め区間を脱出した。カーブ多しの電光掲示板もあり、それなりに整備されていたことが伺われる。 |
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景色が開けた。千頭の街並みを一望した。 |