54. 周山街道 前編
2016年5月
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前回のリベンジマッチである。屈辱のエスケープ地点から先、九鬼ヶ坂、深見峠、栗尾峠、笠峠、御経坂峠と峠道が目白押しだったにもかかわらず一つも走ることができず、堀越峠の旧道もパスせざるを得なかった。天気予報によると今日は厳しい展開が予想されるんだけれど、後先考えず、京都の誇る名ルートを満喫しよう。


今日のスタートは前回に到達できなかった京都駅だ。前回に走れなかったコースを逆走しよう。最終的には琵琶湖を眺めるところまで到達したいと考えている。
今日は午後から天気が崩れる予想だ。雨が降る前に堀越峠までは越えておきたい。気合を入れて始発の新幹線に乗り、ちょうど7:00に京都駅の八条口を出発した。

八条油小路を右折して堀川通を北上する。完全に京都観光の気分で爽快に進む。右手に見えるのは西本願寺。

堀川丸太町を左折、円町を右折して西大路通を進み、写真の東大路一条を左折。この細い道はr101である。R162の旧道のはずだ。

r101を進むと、仁和寺の正面に出てきぬかけの道と合流する。

福王子の交差点を右折すると今日の主役であるR162現道に合流。早速、主要地点までの距離を示す青看が現れた。小浜93 kmを受けて立とう。
現時刻は7:55。ここまで信号が多かったためか、京都の中心部を抜けるのに結構時間がかかってしまった。

今日一つ目の峠である御経坂峠に向けて上ってゆく。

8:15、御経坂峠に到達。標高216 mの小さな峠だ。まだまだ余裕だ。

御経坂峠の北側には旧道があるが、今回は現道を走ることにした。写真の右下の谷に旧道があり、高さにかなりの違いがある。ここはまた走る機会があるだろうから、その時に旧道を走ろう。

S49竣工、夫婦橋で清滝川を渡って左岸へ。右岸には写真の未舗装路が続いており、これがR162旧道ではないかと思いつつ進んだのだが、後で調べると夫婦橋には旧橋があったらしい。従って、右岸の道が旧道かどうかは微妙である。

H20竣工、杉の里トンネルの旧道。良い雰囲気の道だが、自動車は走行できない。自動車が走行できないと、あっという間に旧道っぽくなってしまうようだ。

続いて中山トンネルの旧道を進む。中山トンネルはH12竣工。こちらは旧道に沿って中山集落があるため生活道路として生きている。

道の両側にはよく手入れされた杉林が目に付く。この辺りは北山杉の産地である。

現道に合流し、しばらく上ると写真の笠トンネルが現れる。S48竣工。延長は1199 mであり、竣工年の割に長大なトンネルだ。バイパスとして造られたトンネルではなく、ここが重要な峠であることを示唆する。
ここには旧峠があるんだけど、なかなか厄介だ。京都側の道は民間に払い下げられており私道である。
写真の坑口右手にある階段を使うと旧道にアクセスできるが、結構草が生えていたので遠慮した。このルートを使うなら冬だな。

笠トンネルを潜り、反対側から旧道を走ることにする。北区から右京区へ。旧京北町のエリアである。旧道の京北側にはこのようなゲートが存在する。いつものように乗り越えて進む。

センターラインの残る荒れた道を上ってゆく。

右下にガードレールが墜落している。狭くなった道幅に対応して人為的に石が置かれている。これを見ると京北側の峠道も私道っぽいんだけれど、いずれにせよ何らかの整備がされていることが伺われる。

景色が開けた。ここから先は峠に向けてほとんどまっすぐ進む。

再び杉木立の中を進む。

前方に、この先が通行止であることを主張する厳重なバリケードが現れた。ここまでかな。

通行止めのバリケードから前方を望む。中央に写っているピークが峠だろう。笠峠、標高447 m。

現時刻は9:25。笠峠に満足し、再び京北側を下った。視界が開けた先に集落を望むことができる。笠トンネルができる前は日常の景色だったのだろう。

再びゲートを越え、R162現道に戻り進む。少し走るとr363が分岐する。3年前のH25に京北トンネルが竣工したことに伴うR162の旧道である。r363を進むと直進方向が車両通行止めであることを示す青看が出現した。もちろん直進が旧R162である。この先の栗尾峠に向かう。

今や全く使われなくなったのではないかと思われる道路情報表示が残されている。

H25に京北トンネルが開通し、栗尾峠は旧道落ちした。右手に早期実現を願う立て看板がそのままにされている。前方に車止めが見える。バイクや四輪の方には申し訳ないが、栗尾峠の旧道は歩行者・自転車の専用道路となっている。

車止めを過ぎると、すぐに峠に到達する。標高421 m。笠峠と栗尾峠の間の最低地点の標高が360 m程度なので、100 mも上らない。典型的な片峠だ。
片峠なのでトンネルの建設は大変だ。京北トンネルの全長は2313 mもある。

栗尾峠の北側は絶景だ。京北の中心部を望むことができる。一気に下る。

京北トンネルの坑口前で現道に合流。上に見えるラインは下ってきた旧道だ。

すぐに栗尾隧道が現れる。S41竣工。ここには旧道があるが、パスした。

ちょうど10:00に、京北の中心部に到達した。写真は桂川。この先の道の駅で小休憩した。

地図のリンクは https://ridewithgps.com/routes/41411192

ここまでの総走行距離は約36 km。スタートから3 h経過しているのでペースは少し遅めかもしれない。今のところ快晴だが、午後に天気が崩れることは確定しているので先を急ごう。
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