61. 雨の荘川村 前編
2017年7月
← 60. 伊賀街道 後編
61. 雨の荘川村 中編 →
戻る

かつてなく雨に祟られた遠征だった。荘川に行けるチャンスなんて中々ないので現地では精一杯やったつもりだったが、中途半端になったところがいくつかある。いつになるか分からないが、必ず再訪したい。


乗鞍を越えた第46回と同じパターンで高山に前日入りし、5:45に出発。写真は高山駅。
今日はおそらく天気が悪い。残念だが、乗鞍のときにこうでなくてよかった、と考えることにして走り出した。

今日最初の青看。郡上まで83 km。まずはこれが目標になるだろう。

R158を西へ。R472と重複している。R472といえば楢峠だ。いつか行ってみたいが、あのエリアを楽しむには2~3日は必要だろう。

旧清見村のエリアを進む。小鳥峠に向かう上りが始まっている。写真は中部縦貫道の高架橋。中部縦貫道のこの区間は無料開放されているのでR158を走る車は皆無だ。快適に進む。

浅間越を思い出す、延々と登坂車線が付けられた三車線区間を上る。

7時に小鳥峠に到達。標高はちょうど1000 m。
電光掲示板によると、今の気温は19℃。上りは問題ないが、下るには寒い。

小鳥峠から一気に下る。途中雨が降り出したが、真剣に寒い。防寒具をもってこなかったのは失敗だ。今後、リタイアの可能性が頭をよぎるくらい寒い。
何とか夏厩の集落に下ってきた。飛騨清美JCTの高架橋を潜って進む。場違いな巨大構造物だ。

夏厩から先、R158は南へ向かう。写真は上小鳥橋の旧橋。

雨が強くなり、寒さで体が動かなくなってきた。東海北陸道の高架橋の下で朝食休憩。今日はつらい遠征になりそうだ。
東海北陸道は、4車線化の工事が進行中である。これから先、同じような絵を何回も見ることになる。

ちょうど8時に、今日二つ目の峠である松之木峠に到達。標高1085 m。旧清見村と旧荘川村を隔てる峠だ。すぐ脇を東海北陸道が通っており、開放的な雰囲気の峠だ。
雨が強いので、ほとんど休憩せず下ってゆく。時間的には良いペースだが、先が思いやられる展開だ。

松之木峠から一気に下り、六厩集落に到達。雨が降り続いているが、ここは寄り道をしなければならない。

勘でR158を左折し、写真の舗装路へ。軽岡峠に向かうR158の旧々道だ。

中々雰囲気のよい旧々道を進むと、東海北陸道と交差する辺りで不明瞭になった。写真の先が正解だったようだが、道の続きを発見できなかったので深入りせず引き返した。ここで道をロストしてしまったことには、雨で集中力が落ちていたことが影響している。

旧々道を引き返し、R158現道へ。

R158現道を進むと、右手に怪しい舗装路が分岐する。R158旧道、新軽岡峠へ向かう道だ。もちろんこちらを選択。

新軽岡峠への上りは緩やかだ。雨が弱くなっていることもあり、快適に上ってゆく。

現時刻は8:55。新軽岡峠に到達。標高1150 m。自動車が通行可能な二代目の峠だ。

新軽岡峠から一気に下る。

一度現道に合流した後、三谷トンネルの旧道へ。

三谷トンネルの旧道には味のあるロックシェードが残っている。

このように落ちかけた標識もある。上に見えるのは三谷トンネルの郡上側坑口。

現道に合流し、快適な道を南下すると左手に怪しい道が分岐する。未開通国道のR257現道であり、R158旧々道でもある。

R257と別れ、R158旧々道を進む。

ここにも東海北陸道の高架橋が現れた。4車線化工事が行われているためか、ここまでの道は十分に整備されている。

高架橋を潜って進む。未舗装になったが、走行に問題はない。おそらく林道として使われている。

九十九折れを上る。この高低差を直線的に詰めないのはいかにも明治時代の道路といえる。

大変良い雰囲気の砂利道を進む。いつ左手に分岐が現れるのだろうかと、そわそわしながら走る。

突然、前方に赤い柵が現れた。ここで道の性質が変わるのだろう。
幸いにして雨は小降りだ。

柵の地点から振り返る。右手の上段が軽岡峠に続くR158旧々道の続きだ。ここから何キロ藪を漕げば、崩壊した隧道に辿り着けるのだろうか。自分にはこの道は進めないので、この光景を見られたことに満足し、引き返した。

地図のリンクは https://ridewithgps.com/routes/41443527

現時刻は9:40。ここまでの総走行距離は46 km。約4 hで46 kmなので悪くないペースなんだけれど、この先、雨がどうなるかが問題だ。
inserted by FC2 system