第35回の続編ということになるだろうか。すぐに手が届く距離にあったけれど、夏に一日かけて巡る気になるほど派手ではなく、一方、真冬に走れるほど甘くない中途半端なエリアであり、後回しになってしまっていた。今年度は暖冬の影響で冬に山を走る流れになっていたので、あまり深く考えず2月の奥三河に向かった。
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今日は9:45に豊田市駅を出発。鶴舞線に一本乗り遅れて15分損してしまった。この15分が後で響かないといいけれど。 まずは足助を目指して第35回の道のりを逆走することになる。第35回では真っ暗だったのでちょうどいい。
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挙母町一丁目の交差点を左折してR301へ。久澄橋で矢作川を渡る。左手に豊田スタジアムが見えている。 さらに左手には御嶽と思われる白い嶺が見える。
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何となく記憶のある道を逆走する。住宅街を抜けて坂を上り、東海環状道とクロスする。 |
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松平橋を渡り、巴川左岸のr39へ。第35回では道を間違ってしまい、走行できなかった区間だ。たまにセンターラインのない区間があり、古いヘキサと相まって良い雰囲気だ。 この辺りで、自転車乗りを何人か見かけた。自分と同じように豊田を起点に走っているんだろうか。
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今日は久々の快晴だ。最高気温も15°C近くと予想されているので快適に走行できるはず。おまけの横浜を除くと、御嶽以来じゃないだろうか。今年の冬はとにかく天気運が悪かった。 この辺りはほとんど上らない。本格的な上りは足助を過ぎてからだろう。
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r39は巴川を渡り、右折する。第35回ではここを間違って直進し、r343に入ってしまったのだった。やっぱり夜間の走行は色々な意味で危険だ。 |
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r39を快適に進み、足助の市街地の手前、追分の交差点でR153に合流。R153を進み、写真の足助大橋に11:00に到達。この橋を渡ってR153旧道へ。 |
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今朝平の交差点を直進しr33へ。r33はこの後もう一度走ることになる予定。ここまで、r33にはr366が重複しており、写真の交差点を左折してr366単独区間へ。 |
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r366の単独区間に入ると道幅が狭くなり、本格的に上るようになった。この道、実は塩の道と呼ばれていたころの飯田街道(三州街道・中馬街道)であり、R153の先代と呼べる歴史のある道路だ。 |
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いかにも歴史のありそうな商店の前を通り過ぎ、小さな峠を越えた。ここには名前がありそうなんだけど、わからない。 少し下り、R153に合流した。現時刻は11:55。
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巨大な九十九折れに到達した。既に伊勢神峠の峠道に入っている。今日一つ目のターゲットはもうすぐだ。 この辺りから路肩や法面がところどころ白くなっていたが、深く考えずに上り続けた。
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伊勢神峠の新旧道分岐までやってきた。とりあえず現隧道を見に行こう。伊勢神隧道、S35竣工。旧隧道に敬意を表してか、S35にしてはよく装飾されている隧道だ。ただ、大型車が多く通る幹線道路としてはやや狭いかもしれない。新トンネルの建設が計画されているようだ。 さて、旧道へ向かおう。
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旧道に入るとすぐ、真っ白な路面が現れ衝撃が走った。雪が残っている。これはまずい。そういえば二日前はかなり強い冬型で、この辺りは降雪したかもしれない。この後の計画に暗雲が立ち込める。 |
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ところどころ白くなっている旧道を進み、12:35に峠の隧道に到達した。隧道手前の路面は真っ白だ。 伊世賀美隧道。M30竣工。愛知県の誇る超大物隧道だ。 峠の標高は705 m。本格的に上りが始まったr366とr33の分岐から約500 m上ってきた。
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隧道を正面から眺めつつ、昼食休憩をとる。伊世賀美隧道の特徴は、何といっても二重の石造アーチにある。圧迫感があり、また、非常に狭く感じる。右手の高さ制限標識も2.2 mという値を示している。隧道の向こう側が小さく見えているが、踏み込むのが少し躊躇われた。
隧道に突入。隧道内部にはアーチが二重の箇所と一重の箇所があったように思う。
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内部を観察しつつゆっくりと進み、稲武側に抜けた。こちらは足助側と異なり明るい雰囲気。重厚さは足助側と変わらない。 |
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稲武側の旧道は一段と真っ白だった。頭をかかえるレベル。これでは乗って下れない。今日はこの先かなりの距離を走行する予定だ。第44回に訪れた、あの橋の対岸に到達したい。押しの割合が増えると時間的にまずいかもしれない。この先の行程に、一気に暗雲が立ち込めた。 |
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本来であれば快適に下れるはずの旧道をひたすら押し、13:00に現道に合流。合流地点は完全に凍結していた。転倒しないように慎重に現道へ。 |
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現道を数100 m下ると、写真の分岐に到達。大袈裟でなく、今日の遠征の成否を左右する重要な分岐だ。当初の予定では、右手のr484、さらにr33を経由して設楽に抜ける予定だったのだが、どうしよう。地図を見ただけではここから上りなのかどうかも分からない。 |
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左手のR153を進むと、設楽までずっと現国道を進むことになるので積雪はおそらく大丈夫と思う。しかし、稲武から設楽の道のりがつまらなそうなのと、地図を見ると設楽の手前にかなりの屈曲が描かれているのが問題だ。 r484を進むことに決定。
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r484に入ってすぐ、左手に古い橋が現れた。R153の旧橋だろう。郡界橋、T6竣工の大物だ。 |
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郡界橋を過ぎると、r484は上りとなった。気付くと路面はシャーベット状に。やはりこの県道の走行は危険と判断し、R153を進むことにした。 この撤退の決断は、正解だったと思う。帰宅して調べたところ、r484、r33と進むとここから300 m上り、標高1000 mを越えていたようだ。2月に来るところじゃない。
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伊勢神峠から先、R153はすぐには下らない。小さな峠を越え、さらに写真の水別峠を越える。今日これまでに小さなものも含めると4つの峠を越えているが、全て矢作川の支流の作る小さな尾根越えだ。 奥三河の地形は複雑だ。第44回に走行した泰阜村ほどではないけれど、小さな尾根越えが何度もあって、自転車にとってはつらい道のりかもしれない。
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水別峠からは待望の下りだ。こちら側からは決して上りたくない、直線の下り坂を一気に下る。前方に稲武の町並み。 |
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稲武の中心部の手前で旧道が分岐したが、余計な上りを走ることになると嫌だったので現道を進んだ。 現時刻は13:35。写真の稲武町の交差点を右折し、設楽に向かうR257へ。
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稲武から設楽までは見所もなく、暇な道のりだ。けれど、今日は寒くないし、景色は広々として気分は良い。 |
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ようやく豊田市を抜け、設楽町へ。R257のおにぎりを発見。道の駅にも寄らず、先を急ぐ。 |
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設楽からずっと緩やかに上り続けてきたのだが、どうやら峠に到達したようだ。峠の名称は不明。稲武から設楽までに派手な上りは無いようで助かった。 |