前回、乗鞍スカイラインからちらっと御嶽山が見えた瞬間、今年夏の2本目のコースは決まった。前回が最高獲得標高を目指す遠征なら、今回は最長走行距離を目指す遠征だ。はるかなゴールを目指し、ただひたすらに漕ぎ続けた。
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現時刻は8:30。今日のスタートは、前回迷子になりながらなんとか辿り着いた木曽福島駅だ。続編という感じでちょうど良い。前回は高山から乗鞍を越えて木曽福島に辿り着いたが、今日は地蔵峠、長峰峠と越えて再び高山方面に向かう。 木曽福島駅は、南木曽駅と大変よく似た外見で紛らわしい。
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駅から下り、あっという間に第40回に通過した行人橋に到達。左右に走るのは旧R19。今日は直進し旧R361へ。 |
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町中を走っていると、突然ダムが現れた。小さいけれど、かなり古く見える。黒川ダム、S12竣工らしい。 |
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黒川ダムの先で現道に合流し、5 kmほど進むと再び旧道が分岐する。今日の一つ目のターゲットである、地蔵峠に向かう道だ。 現時刻は9:10。旧道に入るとすぐにびっくりマークが現れた。通行注意、ということは今日は青信号である。
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新旧の樽沢橋。上手に撮れなかったので載せないが、左手の旧橋は戦前の竣工に思える古いコンクリートアーチ橋。 |
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峠道が始まった。交通量は全くない。国道の旧道峠を越えるのはかなり久々なように思う。この旧道はS62の新地蔵トンネルの開通まで現役だった。現在も町道として管理されている。 |
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特徴的なヘアピンカーブ。前方に見える滝は唐沢の滝。その上に見えるコンクリの擁壁がこれから進む旧R361だろう。ここが旧飛騨街道であることを示す標柱も立っている。 |
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唐沢の滝の上部に到達。稜線が近くなってきた。前方のV字をめがけて旧道は続く。 ここでバイクが一台抜いていった。地蔵峠道で出合った車両はそれだけ。快適な峠道だ。
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福島側を振り返る。下に小さく見えているのは旧R361。白飛びしているが、はるか前方には稜線が見えている。木曽山脈の山並みだろうか。 |
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10:10、地蔵峠に到達。旧開田村の玄関口といえる。旧道入口からちょうど1 hで着いた。当たり前なんだけど、前回の道のりと比べるとはるかに楽だ。
峠からは景色を望めない。ほとんど休憩も取らず、下ってゆく。
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峠から少し下ると景色が一変し、前方に御嶽山を望めるようになった。狭い木曽谷とはうって変わって開放的だ。展望台があったので小休憩。 |
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麓まで一気に下る。木曽福島から地蔵峠まで500 m以上上ったのに対し、開田側には200 mしか下らない。片峠といえる。 |
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新地蔵トンネルを抜けてきた現道に合流し、旧開田村を進む。現在は開田高原という地名が付けられている。この視界の広さは正に高原という趣だ。爽快に走る。 |
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旧開田村の集落は大雑把にいって東西に分かれており、その間には九蔵峠という名の小さな峠が存在する。写真は九蔵峠に向かう上り。 |
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峠道からは御嶽の絶景を望むことができる。 |
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九蔵峠の展望台。観光客が多いが、自転車は見当たらない。今日は全く自転車と遭遇していない。R361、地味だけど結構面白いと思うんだけどな。 |
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九蔵峠から下ってゆく。今度は前方に御嶽を望むことができる。 |
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西野の集落を抜け、R361は長峰峠に向かう。現時刻は11:15。本当は開田でそばを食べたかったんだけど、どの蕎麦屋も11:30以降の開店で残念ながら諦めた。今日はこの先長い道のりなので、そばには惹かれるがそれ以上に時間が惜しい。 |
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長峰峠道が始まった。地蔵峠と違い、ここには旧道はない。峠道は緩やかで、わざわざ道を付け替える必要性がないのだろう。 |
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11:40、長峰峠に到達。標高1350 m。開田側からだと楽勝で上れる。ほとんど止まらずあっという間だったので、峠道からの御嶽山を見のがした。 ここで長野-岐阜の県境を越える。いきなり高山市なんだけど、高山市はあまりに広大なので高山に着いたという気はまるでしない。ここから先は旧高根村のエリアだ。wikipediaによると、H17の合併時点の人口はたった731人。ここもダムに沈んだ村である。
また、ここに立ってみて初めて分かることだが、やっぱり長峰峠は北アルプスの峠ではない。隣の国道峠である安房峠とは全く異なる雰囲気だ。
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