51. 国道418号笠置編 前編
2016年1月
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第39回第41回に続く国道418号三部作の最終回だ。R418の神髄といえる、笠置ダムから丸山ダムの区間を自転車で走破しよう。


9:30に恵那駅を出発。今日は少なくとも午前中は晴れで、順調に行けば帰宅するまで雨は降らないはず。前々回のような目にあうのはもう勘弁だ。しかし晴れている分、朝は寒い。

第39回に通った踏切を渡る。踏切の名前は南北街道踏切。南北街道とは、下呂と岡崎を繋ぐ街道らしい。これから向かうr72はただの狭い県道ではないのかもしれない。
右手前方に真っ白な御嶽が見えている。

r72を進む。中央道を潜り長島西の交差点を直進すると、この標識が現れた。そういえば、東雲橋は14 t制限だったように思う。

r72は阿木川沿いをなかなか良い雰囲気で進む。大井ダムより先のr72沿いに住んでいる方なのか、予想外に交通量は多い。

今日の主役といえる木曽川に到達。S6竣工、東雲橋で渡る。左上方に建設中の新橋が見えている。

右手には大井ダムを望む。T13竣工、木曽川に建設された最初のダムらしい。大正時代に建設されたとは思えない大規模なダムだ。

木曽川右岸のr409を下流に向かって進む。三桁県道だが、所々古い石垣が残っており、歴史のありそうな道に感じた。

笠置橋を渡らずr68へ。さらに進むと真っ赤な武並橋が現れた。橋から先はR418だ。

折角なので武並橋を渡っておこう。写真は武並橋を渡った地点。ここだってR418は十分に酷道である。

再び木曽川の右岸に戻ってきた。R418を進む。上段は飯地に向かうr412。この後、ここを走ることにならないことを祈る。

狭くなった。ガードレールもなく、現役国道とは思えない規格だ。

10:30、笠置ダムに到達した。S11竣工。作業員がいるので、気配を消して進む。

笠置ダムの堤体を望む。ダムを見に来たんですよという顔をしてれば、現時点では文句を付けられないはず。しかし焦って有刺鉄線が写り込んでいる。

さて、何とかR418の核心部に立つことができた。現時刻は10:40。ここから先が今日の本番だ。

笠置ダムから少し進むと、車両通行止の標識が立っていた。その奥には通行止の看板が立っている。奥の看板を設置したときに車両通行止めの標識を撤去していないということは、いつかこの道を復活させる気があるのだろうか。
おそらくここから先5500 mが最初に車両通行止となった区間だ。R418のうち最も酷な区間と思われる。

笠置ダム方面を振り返る。この辺りはガードレールもあり、ダム湖に沿った普通の狭路である。

R418はあっという間に険しくなる。上の写真と比べるとはるかに狭く、ガードレールもない。自転車だとあまり気にならないが、四輪で走るのは遠慮したい。

引き続きR418はガードレールなしの狭路として続く。数年前まで、この辺りは崩落が多発していたはずだが、きれいになっている。手が入っていることが伺われる。

ダムの放水に対する注意を促した看板。そこまで古くないように見える。その奥に棒だけ残っている標識は、幅2.0 mの制限標識だったようだ。

ネットでよく見た6 t制限の橋に到達。はっきり言って、6 tの車はここまで来れないよと思ったけど、そうか、2 tの車が3台ここで鉢合わせることを想定しているのか。
自転車が通行するに当たってここまで困難はなく、すんなり到達した。

真新しい法面。この区間、現在は通行止めだが、継続して手が入っているのは間違いない。数年前はこの辺りはジャングルだったはず。おかげで自分も走ることができている。

幅2.0 mの制限標識。2枚上の6 t制限と並び、自動車が走行できる道路として開通したことを示す標識だ。

ネット上でよく見た橋に到達。親柱から銘板が外されており、橋や川の名前は不明。しかしここで驚いたのは、対岸に新たな道ができていることだ。

川の右岸に、二車線幅の立派な道路が建設されようとしていた。これ、上から造ってるな。写真の重機をR418経由でここまでもってくるのは現実的じゃない。多分、r412からここまで既に道が繋がっているんだろう。
この地点は新丸山ダム竣工後も沈まないということか。ということは、少なくとも笠置ダムからここまでのR418は生き残るんだろうけど、その場合は原型を留めないくらいに拡幅されそうで嫌だな。

橋の先は、道の荒れ方が一段上がった。ただし、自転車では全く問題ない水準を保っている。
五月橋はまだ見えない。相変わらず左手は絶壁だ。落ちると木曽川まで一直線。

石垣が現れた。第41回で見たものとよく似ている。

コンクリート製の駒止め。集落が近づいてきたということか。

立派な石垣。このあたり、そこかしこに古い石垣が残っている。いつごろ建設されたのだろう。直感的にはS30の丸山ダム竣工よりも古いように思える。S11の笠置ダム竣工よりも古いだろうか。

道の雰囲気が変わった。竹林が現れ、振り返ると分岐していた。川平集落に向かう道だ。もちろん廃村である。
ここまでに、有名な巨大隕石があったはずなんだけど撤去されていた。

分岐から前方を望む。左下には国道であることを示す岐阜県ではおなじみの三角柱がある。その先には2台の廃車。

地図のリンクは https://ridewithgps.com/routes/41403952

現時刻は11:15であり、ここまでの走行距離は18 km。天気は少し心配だけど、今日はのんびりと進めばいい。
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