18. 金精道路 前編
2012年8月
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金精道路は群馬と栃木の県境をまたぐR120の峠道であり、日本で3番目に高所の国道峠として知られている。ちなみに1位はR292渋峠、2位はR299麦草峠だ。第11回で越えたR158安房峠は第4位であるため、ここを越えるとこれまでの遠征で到達した標高の記録を塗りかえることができる。しかし、金精峠に到達するためには有名ないろは坂を前座として上り、さらに険しい峠道を上ってゆかねばならない。今回は日光を始点として金精峠を目指して上り続けた記録を、前後編の二編でお送りする。


第16回で通過した東武日光駅を8:40にスタート。まずは第二いろは坂を上ってゆこう。いろは坂のゴールの中禅寺湖までは800 m程度の標高差がある。
今の天気は悪くないのだが、午後は下り坂だ。どこかで雨をくらってしまいそうなのが心配だ。

R122との重複区間は第16回と同じ経路を通ったので写真は省略。細尾大谷橋の交差点で右折し、第16回の道と別れた。青看によると中禅寺湖までは12 km。当然ずっと上りだろう。

前方に谷が見える。中禅寺湖はあの谷を越えた先だろうか。

9:20に馬返に到着。第一いろは坂と第二いろは坂が分かれる地点であり、ここからが本番だ。本当は第一を上れると楽しいのだろうが、さすがに逆走はできない。曜日によって変えてくれればいいのに。が、おそらく本当に第一を上ると後悔するんだろう。
馬返までで既に300 m程度上ってきた。ここまでは順調だが、この先どうだろうか。

1つ目の「い」カーブ。遂に始まった。

走る前はかなり恐れていたのだが、実際は第二いろは坂は傾斜が緩く、想像していたのより走り易い道だった。カーブが多いので気がまぎれるし、二車線あるので自動車もあまり気にならない。写真は標高1000 m地点。ここまで快調に上ってきた。
ちなみに写真のようにいろは坂は駐停車禁止である。景色を眺めたり写真を撮ったりするなら、自転車が有利だ。

写真の真ん中少し右に小さく見える点は走ってきた道だ。相当上ったことがわかる。

黒髪平を経て、明智平に10:05に到着した。馬返から45分で上ることができた。標高1274 m。

明智平からはほとんど平坦で、10:20に中禅寺湖に到着した。ここからは湖沿いの平坦な道を走る。

菖蒲ヶ浜で中禅寺湖と別れて再び上りだした。写真は上りの途中にある龍頭の滝。中禅寺湖が少し見えている。

再び平坦な道に戻った。爽快な道だ。

林を抜けると戦場ヶ原だ。11時頃に走り抜けた。ここなら何度でも走りたい。
走っているときは気が付かなかったが、左手奥に金精峠が見えているかもしれない。

三本松園地で小休憩。標高1395 m。

山王林道との分岐点。川治方面に抜けることができる舗装林道だ。いつか第一いろは坂を下るのなら、ここを走ってくるのがいいだろう。

湯ノ湖から金精峠方面を望む。R120のラインがはっきりと見える。

金精道路の看板が現れた。ここからがS40に有料道路として開通した部分なのだろう。現時刻は11:25、標高は1483 m。左手に進んだ先の湯元温泉で昼食をとることにした。

湯元温泉のレストハウスを11:50に出発した。これから峠道を上ってゆく。

二枚上の金精道路の看板を過ぎるとすぐに道路の様子が変わったことに気付いた。傾斜がきついのだ。スタートから10%勾配である。
金精道路は第二いろは坂と同じ年、S40に開通したようだ。しかし、道の勾配については、同い年とは思えない。ここもいろは坂ばりにヘアピンカーブを作ってくれてよかったのだけれど、と思いながらじりじりと上ってゆく。

標高1628 m石楠花平を通過。R120は標高の表示が多く、上っていて楽しめる。
さらに上ってゆく。だいぶ金精山が近づいてきた。

線形を改良した部分に遭遇した。警戒標識はなんと14%勾配。ここだけは改良する必要があったんだろう。せっかくなので14%の旧道を上る。

振り返ると非常に良い景色。金精峠の栃木側は眺望抜群だ。

ゴールが見えてきた。もうひと漕ぎだ。

12:30に栃木-群馬県境の金精トンネルに到着した。R120は金精峠をトンネルで抜けているのだ。標高1843 mで、日光から1300 m程度上ってきたことになる。これまでの最高記録を無事に達成することができた。天気もここまでは大丈夫で、群馬県側も今のところ大丈夫に見える。
が、トンネルの少し手前に沼田まで65 kmと書いてあった。先は長いので、急ぐことにしよう。

地図のリンクは https://ridewithgps.com/routes/41307747

ずっと上りだったので仕方ないが、ここまでの走行距離はたったの36 kmだ。後半は走行距離を稼いでいこう。
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