72. 麦草峠 前編
2020年8月
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関東を拠点にしていたころから目に入っていた麦草峠。ようやく順番が回ってきた。渋峠と並び立ち、国道の峠道としては圧倒的な高さを誇る峠道に挑もう。


今日は茅野駅を9:50に出発。さすがに茅野まで来るとかなり出発時間が遅くなるが、長時間の走行に体がついていかなくなっているのでちょうどよいと思う。

まずは寄り道しよう。第56回に到達したR20の中河原交差点へ。前方の斜面には杖突峠の峠道が見えているはず。

これでこれまでの遠征の経路と繋がった。今回は、もう一か所で過去の遠征の経路と繋げる予定だが、ここで繋いでおけたのは安心だ。

R152の旧道っぽいr192を走り、R152の現道に合流。R152とR299の重複区間であることを示す串刺しおにぎりを発見。

10:25に、補給を予定していたローソンで休憩。品揃えがいまいちだったうえに、この先で立派なセブンイレブンを見つけたのが残念だったが、ちゃんと補給できたことはありがたいことだ。

この辺り、すでに麦草峠に向かう上りが始まっている。

R152と別れ、R299の単独区間へ。素晴らしい雰囲気だ。少し雲がかかっているのは気になるが、前方に八ヶ岳を見渡せる。

糸萱大橋を渡って進むと、おなじみの道路情報の標識が現れた。橋の開通を記念する立派な石碑も立っており、この橋には旧道があるのだろうなと思いながら進んだが、やはりあったようだ。

R299のおにぎり。本格的に峠道が始まった。

現時刻は11:30。大石峠開通記念碑と書かれた石碑。大石峠とは、この峠道が麦草峠と呼ばれるようになる前の、徒歩道時代の名称のようだ。

ずっと別荘地を上っているのだが、この辺りが別荘地の中心部?のようだ。

標高1400 mであることを示すおにぎりライクな標識。R299には、100 m刻みで標高を示す標識が立っている。こういう距離や標高の目安が何もない峠道は上っていて辛いので、助かるが、2100 mという標識を見るまで峠には辿り着けない。途方もない高さに感じた。

写真の通り、R299麦草峠道にはメルヘン街道という愛称がついているが、自転車で走行する限りはメルヘン感はない。

白樺の池駐車場まであと12 km。白樺の池は峠の少し先なので、峠まではあと10 kmといったところだろうか。

この辺りで小学生っぽいチームに抜かれた。みんな元気でうらやましいが、もし自分が小学生時代に、道路の歴史や格について知識も興味もない状態で、ただこの峠道を上れと言われたら苦行でしかないな。

現時刻は12:20。少し疲れてきたので昼食もかねて休憩。おそらく峠には辿り着けるだろうが、体力が落ちていることを実感する。どうやら朝一でも去年までのようには行かないようだ。

残念ながら曇っている。景色は望めなさそうだし、少し寒い。再び走り出した。

別荘地を抜け、淡々と上る。ずっと勾配はきつくないのだが、こういう直線の上り坂は精神的に辛い。標高は1800 mを超えている。

展望台を通過。ここは晴れていればかなりの絶景のようだ。

標高2000 mに到達。標高2000 mに到達するのは、渋峠乗鞍以来の3回目だ。

2000 mを超えると、上り坂はさらに緩やかになった。峠道というより、山頂まで車道がついているような感覚だ。

ここでまさかの40高中。ここまで消しに来るのが大変、ということもないはずだけど、これが現道に残っているのは珍しい。

この辺りで小学生たちが下ってきやがった。小学生が速いというより、自分が遅すぎるだけなんだけど。

ついに標高2100 mに到達。ここまで来ればほとんど上らない。どうやら麦草峠を無事に攻略できたようだ。

13:20に、茅野市と佐久穂町の市町境に到達。最高地点はもう少し先だが、峠に到達したといっていいだろう。茅野の市街地から、約3時間かけて淡々と上ってきた。とても長い峠道だ。

少し探したが、市町境付近に峠であることを示す標柱などはないようだ。もう少し先の最高地点にあるんだろう。

路肩に座って休憩した。雲も薄くなり、青空を望めるようになった。

約10分の休憩後、再び走り出した。まずは峠道の最高地点に到達。長野県のいつもの雰囲気の標識が立っている。
標高は2127 m。茅野の市街地の標高が約800 mなので、1300 mくらい標高を上げたことになる。

佐久穂側を下ってゆく。茅野側にはなかった警戒標識が立っている。こちら側の方が険しい峠道のようだ。出し惜しみせず一気に下る。下り始めるとすぐに佐久穂町から小海町へ。

R299とr480の分岐に到達。今日はr480に下る。

分岐には、ドライブインがある。写真はドライブインからR299方面を望む。素晴らしい眺望だ。

r480を下ってゆこう。


スキー場を通過。第26回を思い出す。

全力でかっ飛ばす。峠からは1000 m下るダウンヒルだ。

歴史がありそうな松原高札のバス停のところで左折。少し上った後、一気に下ってR141へ。

R141に合流し、どうしようか少し迷ったが、せっかくなので懐かしい小海駅まで寄り道することにした。

千曲川にかかる小海大橋を渡る。この辺りの千曲川は予想外な急さで下っており、これから先の道のりが思いやられる。

が、後先考えず、第25回に到達した小海駅まで下ってきた。こうやって、東京を拠点としてきた頃の経路と繋がるのは単純に嬉しい。第25回では、ぶどう峠を越えてここまでやってきて、内山峠を越えて関東に帰っていった。麦草峠は遠いなあ、と感じたことを思い出す。

地図のリンクは https://ridewithgps.com/routes/41468102

現時刻は14:25。ここまで約4時間半で54 km走ってきた。麦草峠を越えたことを思うと、悪くないペースと言える。麦草峠の勾配がきつくなく、走りやすい峠道だったことも効いていると思う。ここまでは順調だ。
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