14. 秩父
2012年5月
← 13. 箱根
15. ヤビツ峠 →
戻る

一昨年は南西、昨年は西ときて、ずばり今年のテーマは北である。関東を北へ北へと走り繋いでいこう。そのシリーズの一回目として、今回は第7回に通った青梅を起点として、秩父を経由して本庄まで走る予定。自転車で初上陸の埼玉県をじっくりと味わう遠征だ。


青梅駅に着いてから準備に手間取ってしまったが、9:25に出発。まずは飯能を目指す。ということは、あの隧道を避けて通れない。

青梅駅から少し西に出て、r53を北へ。青梅坂を上る。側壁が一面に苔生した緑の世界。残念ながら写真ではこの雰囲気の良さを伝えられない。
青梅坂隧道を抜けて少し進んだところの交差点から先はr28。r53はそこを左折していて、第7回に訪れた吹上峠に向かう。


東京―埼玉の都県境に到達。自転車では埼玉県初上陸だ。

下畑の交差点を自然なカーブで左折し、畑峠の旧道に入る。南から入るか北から入るか正直迷ったが、思い切って南から進入する。

旧道に入ってすぐは写真のような二車線の立派な道路だが、徐々に狭くなってゆく。途中にあったヘアピンカーブで少し休憩。こういうところははっきり言って苦手だ。倒木をくぐって進む。一本くぐるともう戻れない。前進あるのみだ。数100 mがとても長く感じる。

狭い掘割の先に見えてきた。畑隧道、埼玉の誇る古隧道だ。

埼玉の誇る心霊スポットでもあるようだが、現地に立つとわかる。ここは出ないよ。もっと出そうなところはいくらでもあるだろうから、肝試ししたいなら他に行った方がいい。
写真に見えているように青梅側は煉瓦のポータルだ。扁額はなし。代わりにどこかに竣工年など刻まれているのかもしれないが、見つけられなかった。

茂みは苦手だし、早く隧道に入ろう。自転車と共に倒木をくぐって隧道内へ。
完全なる煉瓦巻きの隧道。M43竣工であり、完成から百年以上経ったがもちこたえている。

飯能側は明るい雰囲気。昔は谷底だったが、大規模な宅地造成で山がなくなってしまったらしい。

造成がこの山まで及べば隧道はひとたまりもないだろう。むしろ現在も隧道が生き残っていることが奇跡で、残された時間は長くないのだろう。飯能側を見るとそう思える。

畑峠でのんびりしたので10:15にようやく飯能に到着。ここからR299に合流し、一路秩父を目指す。しかしなんだか車が多い、というか渋滞している。そこで思い出した、これはもしや芝桜渋滞か。秩父まではまだ30 kmくらいあるんだけど、ずっと渋滞かorz

渋滞の脇を走るのは嫌なのでなるべく旧道を走る。現在11:00、吾野の旧道を行く。R299のおにぎりが残っている。

正丸峠旧道の入り口に到達。写っていないが左手に正丸トンネル。まさか旧峠も車だらけかと心配してたが、みんなトンネルに向かうようだよかった。しかし、渋滞して2 kmのトンネルとか苦行だと思うが車は意外と旧道に入ってこない。

あっという間に上ってきた。正丸トンネルに向かう車列が見える。

傾斜はきつくないが、思いのほか峠まで遠い。

ちょうど12:00に正丸峠に到着。標高636 m。

一気に旧道を下って現道に合流。渋滞の脇をすり抜けて走る。いつもよりもかなり時間がかかる。芦ヶ久保を12:30に通過し、秩父に13:00着。写真は秩父神社。
市内で吉野家を発見したので昼食をとる。

秩父からはR140を走る。といってもR140は混雑しているので、皆野の手前から脇道に逃げた。親鼻橋手前でR140とクロスしてそのまま細い道を進み、荒川右岸のr82に合流し走る。その先の長瀞トンネルには旧道があり、写真のように遊歩道として整備されている。

岩を削った切通し。かなり雰囲気の良い絶壁の道路である。長瀞渓谷を見下ろせる。

長瀞トンネルを抜けた現道と合流し、r82を進んでゆく。予想していたが、途中から上り坂になり苦労した。写真はr82から見下ろす荒川と対岸のR140。
荒川の上流がこのあたりを流れているとは知らなかった。

ようやく頂上だ。どうやら金尾峠という名前らしい。峠の先を一気に下り、寄居橋で荒川を渡ってR140に再合流。

R140をのんびり進み、末野陸橋を上らず寄居の駅前を14:35に通過。r296、R254、r31と走り繋いでゴールの本庄早稲田駅に15:15到着。体力的にはまだまだ走れるが、適当なコース設定ができないし早めに帰宅した方が望ましいので今日はここまで。

地図のリンクは https://ridewithgps.com/routes/41303672

今回の総走行距離は94.5 km。休憩込みで5時間50分走ったので、平均速度は15 km/h強でいつもよりもちょっと速いかもしれない。獲得標高は950 mで1000 mに達していない。どちらかというと楽勝コースであった。
inserted by FC2 system