4. 天城峠
2010年10月
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伊豆の誇る超有名物件である天城峠。朝比奈峠標高100 mでへばっていた人間にとって、標高708 mははっきり言って無謀なチャレンジである。だが、無理を承知でほとんど押す覚悟で挑むことにした。ここにはそれだけの魅力があるはずだ。三島を始点として天城峠を越え、第3回の到達点の熱川を目指す。


今日は三島駅から走り出す。厳しい上りは早い時間の方がいいので、熱川からでなく三島からスタートする。9:30に出発。ひたすらR136を南下する。
振り返ると富士山が美しい。富士山の周りにもいつか行ってみたい。

10:30に修善寺に到着。まだ上りはきつくない。

修善寺からは狩野川の右岸のr349を走る。R136より交通量が少なくて走りやすい、が、小刻みなアップダウンが多い。

R414に合流し、ひたすら上り。これまでに経験したことのない距離を上り続ける。浄蓮の滝を見に行く余裕なんてない。道の駅天城越えで長い休憩。ツーリングマップルに忠実に従い、キリッとうまいわさびジェラートを食べる。店内のBGMが当然のように石川さゆりの無限ループで困る。
予想通りぐだぐだになってしまったが、12時頃に何とか旧道入口に到着。ここからは未舗装だ。道路情報の黄色い看板に元気づけられる。

非常に気分のよい未舗装路。左手に年季の入った石垣があり、右手に手つかずの狩野川の源流(多分)が流れる。
昔はふもとまでこのような道だったのだろう。
ちょくちょく観光客とすれ違う。

ついに現れた。

天城山隧道である。明治37年竣工。完全石組みの豪華なトンネルである。写真では伝わらないと思うが、重厚感に圧倒される。
明治の建築を見ることはあまりない。列記とした明治時代の建造物である。

下田側坑口をトンネル内から。

下田側坑口。南側は日が当たるので明るい雰囲気。

下った先にあるのがこの3段ループである。写真に収まりきらない。
トミカの駐車場のように、一定の速度で車がぐるぐると下って行く。
今は古い道路も好きだが、こういう高架橋は小さいころからの憧れだ。

河津七滝のループ橋を下から望む。

ループ橋を抜けて、一気に下る。R414とr14の分岐である下佐ヶ野の交差点のセブンイレブンで、アメリカンドッグを食べながらしばし悩む。
ここからr14で河津まで6 km。一方、ここから酷道のR414をトレースし、下田を経由すると河津まで30 km以上ある。結局R414を選択して走りだした。
写真は下田の市街地である。快調に飛ばして14:00に下田に到着した。しかし、体力を使い果たしてしまった。ここから熱川まではまだかなり距離があるし、上り下りも激しいだろう。苦戦の予感。

R135を北に向かって走る。縄地のあたりは比較的新しい道路に見える。ということは交通量が多く、勾配が厳しいことを意味する。自転車にはつらい。正直かなりへばっている。
写真は縄地にあった素掘隧道。素掘が国道の現道にあるというのはいまどき珍しいかもしれない。

稲取に15:30にたどりついた。稲取からトモロトンネルまでは海沿いの旧道を通る予定だった。最後が激坂だがトータルでは現道より楽なはずである。しかし、稲取の町で旧道を見失う。気付いたら現道を走っていて、トモロトンネルまでは苦行だった。
何とか白田を抜け、第3回の到達点にたどり着いた。写真は第3回の最終コマとほぼ同じ構図である。熱川から輪行して帰京。

地図のリンクは https://ridewithgps.com/routes/41301861

総走行距離101.4 km。最大標高差716 m、上り獲得標高1521 mだった。
これまでになく上るコースだったが、終盤ずっとへばっていたのが反省点。
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