糸魚川はいわゆる糸魚川静岡構造線の北端に位置し、地質学的に日本を代表する重要な場所である。それと同時に、古来からの交通の要衝でもある。従って、そこに至る道は全国レベルの険しい道であることを避けられない。
|
第34回から第80回まで過ごした名古屋を離れ、関東に戻ってきた。自転車で走る時間を取れそうで取れずもどかしいのだが、やっと走ることができた。最初は、名古屋にいるときにも候補に挙がった、糸魚川に至る道を走ろう。ここは、関東のからの方が少しアクセスが良い。
前泊し、長野駅を6時に出発。第26回以来の9年ぶりだ。 |
|
西長野のセブンイレブンで補給。まずはR406で白馬を目指す。 |
|
頼朝山トンネルには入らず、旧道へ。振り返ると長野の街を一望できた。その奥に見える高い山は毛無峠方面かもしれない。 |
|
裾花橋。S11竣工のコンクリート橋だ。 |
|
現道に合流。続く松島トンネルの旧道は走れない。現道を上ってゆくと、前方に堤体が見えた。裾花ダムだ。S49竣工。
|
|
小鍋第1号隧道。いかにもダムの隧道で、これを抜けると裾花ダムの堤体だ。
|
|
裾花大橋から前方を望む。険しい高さに道が付けられている。裾花ダムの竣工はS44。それまでは、R406は谷底を通っていたのだろうか。 |
|
西組バイパスは通らず、旧道へ。ここはまあまあ長い旧道で楽しめる。 |
|
視界が開けた。鬼無里に到達。現時刻は8時で、よいペースと思う。 |
|
法面の崩落を直している箇所があった。最近あった通行止の原因だろうか。ただ、ここなら迂回路があるので全く問題なかったはず。 |
|
道路標識に東京という地名が現れて驚いた。一瞬、右手の道が何かのバイパスにでも連絡しているのかと思った。バス停は「東京口」。東京という地名があるようだ。しかも、読みは「ひがしきょう」とのことだ。 |
|
鬼無里の中心部を抜け、青看が現れた。白馬まで18 km。半分くらいは上りだろう。ここから先は一本道だ。交通量もほとんどなく、走りやすい。 |
|
サイクリングロードとなっているようで、そのための標識が立っている。路面の水色の矢印もそのためか。無視してど真ん中を走っているが。
この先の鬼無里の湯で朝食休憩。8:50に再び走り出した。 |
|
この道は、国道指定以前は県道白馬長野線だったようだ。この橋の竣工年はS39で、国道指定はS57。現在、白馬と長野のメインルートはオリンピックの開催に合わせて建設されたr31・r33に移っており、この路線の交通量は皆無だ。 |
|
いつも現れる「またのお越しを」の看板。ここまでが鬼無里の里の領域で、ここから本格的な峠道だろう。白沢峠に向けて上ってゆく。 |
|
上ってゆくと、小川村の標識が現れた。想定していなかったが、改めて地図を見ると確かにここから先は小川村だ。 |
|
藤口隧道。S37竣工。この路線は、この頃にまとめて改良されたようだ。 |
|
今日は残念ながら曇っていて景色を望めないが、視界が広がってきた。この雰囲気ということは、もうあまり上らないはず。
本当はこの先が絶景なのだが、今日はずっと雨の予報だったので、ここを走れるだけで十分だ。 |
|
小川村から白馬村へ。きびきびと市町村境を跨いでいくあたり、長野を走っていると感じる。例えば岐阜ではこうは行かない。 |
|
9:35に白沢峠に到達。白沢峠は写真の白沢隧道で抜いている。工事が行われており、トンネルに誘導されてしまったので残念ながら坑口の写真はない。S34竣工。
白沢隧道の標高は1090 m。鬼無里の標高は680 mなので、約400 m上ってきたことになる。 |
|
白馬に向けて下ってゆく。白沢峠道は白馬側の方が線形や勾配は厳しいが、よく整備されている。 |
|
スキー場が見えた。雲が低く、この幅ではどのスキー場なのかすらわからないが、少しでも見えてよかった。 |
|
白馬の街まで一気に下ってきた。大糸線を踏切で跨ぐ。青看に、初めての地名を見つけるといつも嬉しい。 |
|
現時刻はちょうど10時。ここから先は、今日のメインテーマの一つであるR148を糸魚川に向かって走る。糸魚川まで52 kmと長い道のりだが、ほとんどずっと下りのはずだ。
白馬から糸魚川へR148を下ってゆく計画はずっとあったのだが、長野からR406でアプローチする、というのが最もリーズナブルかつ楽しめそうに思えたので、関東に戻るまで取っておいた。今日、無事に走ることができている。 |
|
白馬村から小谷村へ。緩やかに下っているのでかっ飛ばせるのだが、それにしても交通量が多い。特にトラックがとても多い。R254内山峠を思い出させるレベルだ。中央道沿いから北陸道沿いに抜けるメインルートになってしまっているのだろうか、この先思いやられる。トラックが多いということは、少なくとも現道は十分な幅員があるのだろう。問題はトンネルだ。
左手に向かうと栂池高原。残念ながらスキー場は見えなかった。 |
|
小谷村をひた走る。白馬からここまで、楠川大橋を除いて旧道の気配はほとんどなかった。 |
|
南小谷駅の先で、下里瀬の旧道へ。ここから先がR148の険しい区間といえる。 |