東京近郊の国道峠の中では最も高標高と思われる柳沢峠。一度行ってみたかった、島嶼部を除く東京唯一の村である檜原村とセットで走ろう。
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現時刻は8時。今日は第6回の9枚目の武蔵五日市駅から走り出した。五日市線の終点である。もう2年以上前になる第6回の遠征で、ここから檜原へ向けて上ってゆく自転車をうらやましく眺めたのを思い出す。ようやく自分も上る日がやってきた。今日は一日フルに使えるので、少なくとも甲府まではぶち抜く予定。 |
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檜原を目指しr33檜原街道を進む。あきる野市の市街地を緩やかに上ってゆく。前方の青看のr33の表示は後で貼り付けたようだ。甲武トンネルが開通した際に番号が変わったのだろうか。左手に逸れている旧道を走る。 |
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現道に戻り少し進むと、異常気象時交通規制区間の始まりを告げる標識が現れた。ここから山道だ。 |
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十里木で御嶽に向かうr201と分岐。写真はその先にある新矢柄橋の旧道。遊歩道化されて生き残っている。なかなか良い雰囲気だ。荷田子の交差点で現道に復帰。 |
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程なくして檜原村に入った。東京都において島嶼部を除くと唯一の村であり、東京の秘境といえるかもしれない。村コレクションが一つ増えてうれしい。ここから先の道のりも楽しみだ。 |
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秋川渓谷の紅葉が美しい。自転車を止めてしばし見入った。 |
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8:30に村役場前を通過。r205と分岐する橘橋の交差点を左折すると本格的に上り始めた。写真のように整備された二車線路がスタートからずっと続いている。 |
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9:05に上川乗の交差点に到着。r33は左に分岐し、甲武トンネルを抜けて上野原へ。檜原街道は右手に向かうが、ここからr206に番号が変わる。 |
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上川乗から勾配がきつくなった。淡々と上り続け、9:50に数馬に到着。標高は600 mを越えた。この手前に立ち寄り温泉の数馬の湯があり猛烈に惹かれたが我慢して上った。 |
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九頭竜神社の先で新旧道が分岐した。右手の旧道を進み数馬温泉に向かう。 |
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旧道は激坂で温泉街を抜ける。奥多摩周遊道路の開削まではこの集落が車道の終点だったはずだ。 |
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現道に戻るとすぐに奥多摩周遊道路の看板が現れる。有料道路の料金所跡だ。二輪の走り屋さんが多いようで、数年前まで一方通行規制が敷かれていた。今も夜間は通行止だ。看板の左側には「けがをしますと病院に収容されるまで約2時間かかります」というリアルな警告がある。自分も怪我しないように気を付けないと。 風張峠を目指し、10:05に上り始めた。
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快適な二車線路が続く。十分に上って行ける勾配だ。 この道路はいろは坂と同様に駐停車禁止である。景色を楽しむなら自転車が有利だ。
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約20分上り、都民の森の入口を通過。今日一つ目の峠なので問題なく踏めるのだが、燃料切れ気味だったので少し先で饅頭を補給した。 |
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10:55、風張峠に到着。標高1146 mであり、東京都の車道最高地点らしい。遠征から帰ってきて色々と調べるうち、歴史のある峠と知った。近世以前には甲州中道と呼ばれ、甲州街道に準ずる街道として頻繁に使われていたらしい。その頃は当然今の峠道ではなく、尾根を伝って峠まで辿り着いていたようだ。さらにr205から風張林道が峠まで繋がっている。こちらは激坂の舗装林道だ。
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峠の先はすぐには下らず、ほとんど平坦な尾根道をしばらく進む。 |
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月夜見第二駐車場の手前で奥多摩町への町村境を跨ぐ。峠道にはここ以外にも立派な駐車場が複数整備されており、観光道路であることがわかる。 |
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緩やかに下ってゆく。紅葉が美しい。 |
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月夜見第一駐車場から奥多摩湖を一望できる。ここから本格的な下り坂となり、湖面まで一気に下る。少し寒いが我慢して走った。 |
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三頭橋、深山橋と渡ってR411青梅街道に合流。左折して丹波山に向かう。風張峠から約600 m下ってきた。現時刻は11:30である。 第7回ではこの深山橋を逆向きに渡った。今回と第7回は東京都から山梨県に向かう点で同じだが、深山橋だけ経路が重なっている。しかも逆走である。少し不思議な気分になった。
深山橋袂の蕎麦屋で昼食にしようと思っていたのだが予約で埋まっていたので残念ながら食べられず。ここはおにぎりと饅頭で我慢して丹波山で昼食休憩をとることにした。
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深山橋からR411を少し走るとすぐに山梨県との都県境に到達。ここから丹波山村だ。写真では見づらいが道の駅たばやままで8 km。そこまで進んで休憩しよう。 |
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丹波山村に入るとR411は奥多摩湖の湖面と別れ険しい斜面を進む。 |
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12:20に道の駅たばやまに到着し、ようやく昼食休憩することができた。 |