79. 東紀州 前編
2022年2月
← 78. 鐘ヶ坂 後編
79. 東紀州 後編 →
戻る

矢ノ川峠の外伝といえる遠征だ。第64回第68回において矢ノ川峠道から見下ろした、海沿いの集落を繋ぐ国道を走ろう。


今日は10:50に尾鷲を出発。名古屋は尾鷲に最も近い大都市だが、それでも尾鷲は遠い。前泊しないと最速でこの時間のスタートだ。今回の目標は木本だ。矢ノ川峠道に対応する、海沿いの道路を走る。

まずはr778を東へ。この県道はR311の旧道のはず。大曽根浦駅を過ぎると、上り坂が始まる。写真は尾鷲湾を振り返る。

写真では見づらいが、奥に見える稜線が白い。今日はそう高いところまではいかないので大丈夫だろうが、路面の凍結には気を付ける必要がある。

なかなか良い雰囲気で山道が始まった。

瀬元鼻の岬に続く稜線を越える地点の切り通し。とても狭い稜線上にヘアピンカーブがあり、特徴的な線形になっている。

切り通しを抜けても下りにはならず、さらに上ってゆく。このように切り立った尾根に道が付けられているところもある。

杉林とシダの組み合わせの良い雰囲気の道を、緩やかに上ってゆく。

ここまでなかなか海側の視界が開けなかったのだが、雰囲気が変わりそうだ。

素晴らしい景色。先ほど越えてきた瀬元鼻が奥に小さく見えている。

この道は、H4に八鬼山隧道が開通するまでR311の現道だった。なかなかの酷道だったことがわかる。この道がいつ車道として開削されたかは、残念ながら情報がない。海上交通が発達していただろうとは言え、これから向かう九鬼の集落にとってはこの道しかないはずなので、それなりに歴史がある道なのではないかと思うが、どうだろう。旧版の地形図を見てみたい。

この辺りがピークだろうか。

r778は下り始めた。

R311の現道に合流。一気に下るが、寒い。今日は2月で、日によってはかなり暖かいのだけれど、今日は冬型でとても寒い。せっかく暖かそうなところに走りに来たのに残念だが、今日寒そうなところに行ってしまっていると悲惨だったと思う。

九鬼漁港に至るr574を選択し、海沿いまで下ってきた。この道は旧R311だと思う。この先の時間が読めないし、漁港には寄り道しなかった。

現時刻は12:30。写真では見づらいが、賀田まで19 km。14時には着くだろうか。

九鬼駅前を通過。大曽根浦からはたった一駅だが、ここまで長い道のりだった。賀田に向けて走り始めたかったのだが、思いのほか寒かったので自販でコンポタ休憩。

三木里に向けて走り始めた。三木里は九鬼の隣の駅であり、鉄道は尾根を一跨ぎで5分もあれば三木里に着くが、車道は長い道のりだ。

対岸に九鬼の集落を望むことができる。

R311のおにぎり。

早田トンネルと、続く三木浦トンネルには旧道があるので、もちろんそちらを走る。それぞれ、H12、H13の竣工。旧道は九鬼まで走ったr778と同じようなスペックだ。

ここの旧道は3 kmくらいあり、結構楽しめる。

現道に合流。賀田湾を望めるようになった。走行時は気づかなかったが、写真の左端には後で向かうはずの梶賀の集落も見えていた。

三木里に向かって一直線の快走路なのだが、ここで後輪にパンクが発覚。

閉店しているガソリンスタンドでパンク修理。前回の遠征で明らかに限界だったので、今回の前に新品のタイヤとチューブに変えたところだったんだけど、セッティングが悪かったか。2回連続のパンクは初めてだ。かなり小さい穴のようで、パンク箇所を発見できなかったのでチューブを交換。荷物に入っていた予備のチューブが古く、バルブが錆びていたので心配したが、問題なく動作してくれた。空気が抜けずに溜まり始めてくれる瞬間はいつも嬉しい。

20分くらいロスしたが、13:40に走り始めることができた。

三木里に向けて走る。左手前方には三木里の集落が見えているのだが、その上部には矢ノ川峠があるはずだ。矢ノ川峠道から三木里を見下ろすことができたということは、こちらからも見えるはず。写真にもはっきりと見えている通り、矢ノ川峠道から三木里に下る八十谷林道は確認できる。そのため、矢ノ川峠道はこのあたりだろうという想像はできるのだが、場所を特定することはできなかった。

13:50に三木里の中心部に到達。チューブの交換もあって時間は無くなってきているんだけれど、もう二度と来られなくてもおかしくない所なので、焦ってももったいない。海水浴場のベンチで昼食休憩にした。

地図のリンクは https://ridewithgps.com/routes/38627777

ここまでの総走行距離は31 km。約3時間で31 kmなので、チューブを交換したことを考えるとこんなもんだろうか。
inserted by FC2 system