70. 大崩海岸再訪 前編
2020年1月
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ちょうど7年ぶりに、大崩海岸を訪問しよう。7年も経つと自分において変わったところと変わらないところがはっきりと感じられるが、それは大崩海岸にとっても同じだろう。できれば経年劣化だけでなく、成長を感じられる遠征になればいいんだけれど、どうだろうか。


今日は遅めの10:40に掛川駅を出発。悲しいことに雨だ。第65回をそのまま継続したような展開。なるべく止むのを待った結果この時間になったのだが、報われなかったようだ。

掛川駅から北に向かう。当面の目標は小夜の中山なんだけど、少し寄り道しよう。旧R1と、現R1のバイパスを越えてそのまま進む。

R1バイパスを潜った先の上西郷の交差点を左折する。前方に尾根が見える。もうターゲットが見えていてもおかしくない。

事前に調べてきたので、迷わずこの簡易舗装路へ。尾根に向かって一直線に伸びている。

あやしい隧道が現れた。水路かよ、という円筒形の管が特徴的だ。岩谷隧道。M44竣工らしい。もちろんこの管は後付けだ。

この隧道の特徴は、狭い上に、内部が凸凹であることにある。さらに、東側から西側に向かってかなり上っている。無心で通過し、この写真を撮った。狭いからだろうか、なかなか雰囲気がある隧道だ。

再度岩谷隧道を潜り、旧R1であるr415を東へ。朝からかなり濃い寄り道をしてしまった。

雨の中、淡々と進む。11:30に、八坂ICの交差点に到達。

日坂宿を進む。第65回では明治時代に開削された道を通ったので、今回は江戸時代の東海道を走ろう。自転車と江戸道は大変相性が悪い。この先の道のりが心配だ。

突然、強烈な上りが現れた。江戸時代の線形とも思えないが、ここを上るしかないので進む。

R1のバイパスを潜って進む。かなりの勾配だ。

と思っていたら、凄まじい急勾配になった。これは江戸道なのか、何なのかと思いながら自転車を押していたら、靴が滑った。よく考えると、今日履いてきた靴は靴底がボロボロで、グリップ力がない。雨の中、上れるのかが心配になった。

何とか超急坂を上り切った。写真はなるべく水平になるように撮っていて、つまりこの通りの急坂だ。右手にこの急坂の説明文が書かれた看板が映っている。ここは江戸時代に二の曲りから沓掛と呼ばれた地点で、つまり、この線形は江戸道そのもののようであり、江戸道が自転車と相性が良くないことを改めて認識した。

勾配がまともになった。これなら上ってゆける。

尾根に出た。雨は降り続いている。

茶畑の中を進む。江戸道が、なぜ早めに尾根に上がってきたのかはよくわからない。いつもの感覚と違うのは間違いない。

茶屋が現れた。この辺りが小夜の中山峠だろうか。現時刻は12:10。

上りよりも下りの方が怖い。一直線に急勾配で下っていくのは、いかにも江戸時代の道といえる。もちろん自転車を降りて押しているが、5枚前の沓掛の勾配と比べ、緩くて助かった。こちらも急勾配だったらまともに下れなかったかもしれない。

何とかこけずに下ってこれた。ここから先にも江戸道があったはずだが、見失ってしまったので旧R1のr381へ。

r381は、二度目の走行となる。かなりの上り。前回は雨だったが、今回も雨だ。

ピークを越えると、前方に景色が広がった。江戸道の峠は金谷峠と呼ばれるようなので、ここもおそらく金谷峠でよいのだろう。

金谷峠から一気に下り、大井川橋を渡る。ここを渡ると、第65回の道のりと別れることになる。第65回では、千頭方面から下ってきて、この大井川橋を往復してから、掛川に向かったのだった。橋を往復し、掛川に向かった途端に本降りになったのを覚えている。

旧R1と思われるr381をひたすら進む。少し雨は小降りになってきただろうか。はっきり言って寒いし、どこかで休憩したいが、ちょうどよい店はないだろうか。

市役所の前を通過し、ココイチも通過し、ちょっと焦りながら進むと、なか卯が現れたので昼食休憩を取った。なんとなくカレーは嫌だったんだよね。うどんなら問題ない。14:05に再び走り出した。青看によると静岡まで20 km。

仮宿の交差点からは少しだけr81を進む。仮宿という地名は、東海道に関連するのだろう。このr81、改めて地図を見るとかなり怪しげな県道だ。

再び旧R1に合流すると、なぜかr208になっている。松並木が立派だ。

この立派な建物は見覚えがある。7年前、第23回で見た岡部宿の建物だ。ここから先は、第23回を逆走するコースになる。

地図のリンクは https://ridewithgps.com/routes/41462435

現時刻は14:25。ここまでの総走行距離は約44 km。後編では二度目の宇津ノ谷峠、そして大崩海岸へ向かう。
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