第64回の続編だ。第64回で入口だけ覗いた矢ノ川峠の大又側を踏破し、木本から尾鷲まで、伝説の峠道の完抜を目指す。
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今回は7:30に木本を出発。写真は熊野市駅。 第64回では日帰りで矢ノ川峠に挑み、何とか峠に立つことはできたが越えることはできなかった。今回は確実に峠越えするために前泊し、万全の体制で挑む。 |
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せっかくなのでR42の現道も味わっておこう。今日は快晴だ。 |
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木本の中心部の旧R42と思われる道を進み、上の写真の前方に見える尾根に到達すると煉瓦隧道が現れた。木本隧道、T15竣工。写真は木本側の坑口。現在は鬼ヶ城歩道トンネルとして現役だ。 |
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木本隧道を抜けると、R42はR311と別れて山に向かう。S24に開通した佐田坂と呼ばれる区間だ。今回は、S24以前の道を上るので、ここで引き返す。 |
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再び木本隧道へ。左手に現隧道が見えている。 |
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尾鷲側の坑口。長島から尾鷲にあった一連の煉瓦隧道と比べると、一段階立派に見える。 |
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木本の市街地に戻り、写真の細い道へ。木本と尾鷲を繋ぐ道として、M12に初めて車道として開削された熊野街道の旧々道だ。ここから評議、小阪、矢ノ川の3峠を越え、尾鷲に向かう。 まずは評議峠を目指して上ってゆく。 |
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木本の町並みを振り返る。 |
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本格的な峠道が始まった。ここから先は林道評議峠線。 |
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この峠道、10年くらい前までは未舗装だったらしい。未舗装の状態で走ってみたかったが、この先の道のりを考えるとここで時間を食うのはまずいので、舗装されていてよかったかもしれない。 |
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つづら折れを上ってゆく。いかにも明治道の線形。 |
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視界が開けてきた。写真では白飛びして見えないので写真は載せないが、峠道からちらちらと海が見えるのが楽しい。木本から新宮に向かって一つ尾根を越えた先にある砂浜も見えた。七里御浜だろうか。 |
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現時刻は9:00。評議峠に到達。標高は約380 m。矢ノ川峠の標高は808 mなので、ここまでで大体半分の高さを上ったことがわかる。 |
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評議峠は片峠であり、峠から先はほどんど下らない。写真のように険しい区間もある。続いて小阪峠へ。 |
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不明瞭だが、おそらくこの辺りが小阪峠。標高は約390 m。左手から林道滝向線が合流する。 |
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小阪峠の先も、トラバース気味に峠道は続く。この辺り、複雑な形状の尾根を上手に跨ぎ、矢ノ川峠へのアプローチである大又川の谷に下る。 |
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明確な下りになった。 |
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一気に下り、佐田坂を上ってきた現R42に合流。 矢ノ川峠に向かう前に、廃隧道を見に行こう。合流地点を左手へ。 |
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少し上ると、現R42の小阪トンネルが見えてきた。S41竣工であり、旧隧道が存在する。 |
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小阪トンネルを抜け、木本側へ。明らかな旧道分岐を進むとすぐに坑口が見える。小坂隧道、S13竣工。佐田坂を挟んで対になる木本隧道と異なり、コンクリート製の坑口をもつ。扁額は右書きで「小坂隧道」。 |
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再び小阪トンネルを潜って大又側へ。木本側よりも荒れているが、せっかくなのでこちら側の坑口も拝んでおこう。 |
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枯れ木をかき分けて旧道を進むと、坑口が現れた。 ここまでで満足し、引き返した。 |
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現時刻は9:45。矢ノ川峠を目指して進もう。 |
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道の駅熊野きのくにでトイレ休憩。熊野尾鷲道路ができてから利用客が急減し、道の駅の店は閉店したようだが駐車場やトイレは維持されている。 |
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R42のおにぎり。緩やかに上ってゆく。 |
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矢ノ川峠の電光掲示板が現れた。 |
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矢ノ川峠の標識。尾鷲側と同様、旧道分岐の位置に対応する。 |
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せっかくなので、大又トンネルの坑口まで上ってきた。ここから大又トンネルと矢ノ川トンネルを抜けると、あっという間に尾鷲側の旧道分岐に到達できる。
ここで引き返して旧道分岐へ。 |
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旧道分岐まで下ってきた。現時刻は10:40。今日はここからが本番だ。 |