58. 塞の神峠 前編
2016年11月
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御嶽の南を通って、飛騨街道から中山道まで走ろう。第47回の対となる気楽な遠征だ。


今回は10:00に飛騨金山駅を出発。今日は偶然JR東海のイベントが行われているようで、最速のひだが飛騨金山駅に臨時停車してくれた。地味だが二度とないチャンスといえる。

金山橋を渡って金山の中心部へ。ここは美濃と飛騨の国境らしい。

見覚えのある地点に到達。第47回の遠征で、この自販の前で休憩したことを思い出す。今日はここからだ。

R41とR256の重複区間を南下し、その後写真の板東橋を渡ってR41と別れた。現時刻は10:30。ここから先はR256の単独区間だ。
橋の袂に上佐見坂之東線終点と書かれたおなじみの三角柱が立っている。県道時代の名残だろう。この区間が国道指定されたのはH5であり、歴史は浅い。

下油井駅を通り過ぎるとR256は狭くなった。こういう国道にありがちな看板が立っている。

佐見の集落を目指して、佐見川に沿って進む。道幅が狭い箇所の写真を載せているが、実際にはかなりの割合の区間が二車線に拡幅されている。

佐見川の渓谷を抜け、視界が開けた。下佐見の集落だ。佐見はS31まで一村を成していた。現在は白川町である。

現時刻は11:30。旧佐見村の中心部で小休憩。

さらに進むとR256は右折する。板東橋の袂の三角柱に書かれていた県道の始点が上佐見であったことを考慮すると、ここで道の素性が変わるのだろう。

右折すると桜峠への上りが始まる。

そう厳しくない坂を淡々と上り、ちょうど12時に桜峠に到達。標高680 m。佐見の集落との標高差は200 m程度であり、大したことはない。
桜峠から先は東白川村。

東白川側の峠道を一気に下る。

R256は東白川村のメインルートといえるr62とぶつかる地点で左折し、その先は白川に沿って進む。この区間は完全に二車線で整備されている。
こうしてみると、下油井からここまでのR256の道のりは国道らしくない。白川口までR41と重複させて、r62をR256とした方がはるかに国道っぽくなると思う。

断片的に旧道に見える道が残っていたので、なるべく走った。

12:40に東白川の道の駅に到達。小休憩し、再び走り出した。

白川に沿ってR256を進む。写真の白い立派な橋を渡ると東白川村から中津川市へ。旧加子母村のエリアだ。

前方に山並みが現れた。山の向こうは木曽谷の王滝村である。R256は山の麓の万賀交差点を右折する。

右折した先はR257との重複区間である。串刺しおにぎりの先に見えているのは飛出山トンネル。S57竣工。ここには右手に旧道がありそうだが通り抜けられるか自信が無かったのでパスした。

飛出山トンネルを抜けると賽の神峠に向かう峠道となる。少し上ると右手に砂利道が分岐した。これが旧々道だろう。
この砂利道は後で走ることになる。とりあえず入口だけ覗いておいて、現道をさらに上る。

13:15に、塞の神トンネルに到達。H7竣工の比較的新しいトンネルだ。右手にある明らかな旧道へ向かう。

旧道に侵入。H7まで現役国道だったにしては荒れており、旧道落ちしてから使用されていないことが伺われる。

隧道が見えた。塞の神隧道、S41竣工。

塞の神隧道は残念ながら鉄柵で封鎖されており、通り抜けは叶わない。旧道落ち後に何らかの転用がなされたようだが、現在は全く使用されていないように見える。
しかし、この隧道は狭い。ここは飛騨川に沿って下呂、高山に向かうR41と、木曽谷のR19を結ぶメインルートである。この規格では交通量を捌ききれないのは明白であり、新トンネルが必要とされたのは納得できる。

坑口前から振り返ると、急カーブの看板と加子母村の標識が残っていた。また、坑口を背にして左上方を見上げると、旧々道のラインが見えているような気がした。

旧々道の入口まで引き返してきた。現時刻は13:20。今日のメインはここからだ。

地図のリンクは https://ridewithgps.com/routes/41431552

ここまで約45 kmの距離を、3 h半弱で走ってきた。悪くないペースである。
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