55. 京都北山と鯖街道 前編
2016年8月
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京都市の北部に位置する、全国クラスの酷道に挑む。その後、前回に雨で悲惨な目にあった区間をやり直そう。


今回のスタートは前回と同じく京都駅だ。明日朝から用事があるので、今日は帰宅が遅くなるとつらい。前回と同様に早起きして、7:15に京都駅の八条口を出発した。

京都駅東側の跨線橋を渡って駅の北側へ。烏丸通りを北上する。五条まではR24。五条から先は今日の主役の一つであるR367だ。

烏丸今出川のコンビニで食料を調達。準備はOKだ。

R367に沿って烏丸北大路を右折。鴨川を渡る。その後、R367と別れて鞍馬街道を北へ。

深泥池まで来ると市街地から景色が一変した。現時刻は8:05。r40を走っているつもりだったが、少し間違ったかもしれない。あまり気にせず小さな峠を越えた。

市原からはr38を進む。写真は二ノ瀬トンネルの旧道。前方から外国人サイクリストが複数現れ、どうやってこの道を知ったのかと驚いたが、この先の二ノ瀬トンネルが自転車通行止めだった。

現道に合流するとすぐに重要な分岐に到達した。右手は鞍馬に向かうr38、左手は貴船に向かうr361だ。
まずは右手に進む。

叡電に沿って1 kmほど上ると鞍馬に到着。折角だから鞍馬寺の門くらいは眺めてゆこう。
鞍馬は完全に寄り道だ。今日はここから一旦下り、貴船方面へ上る。

二つ上の写真の分岐まで戻ってきた。左手の貴船方面へ向かう。鞍馬と同様、貴船もそう遠くない。

9:00に貴船の中心部に到達。川床を眺めつつ上ってゆく。貴船神社で朝食休憩。ここから先には相当な上りが待っているはず。

貴船神社の奥宮を過ぎると雰囲気が一変する。r361はガードレールも白線もない細道になった。

芹生峠に向かう上り坂が始まった。いきなり半端じゃない勾配で上ってゆく。帰宅後に計算したところ平均12%だった。厳しく感じたのも納得だ。

杉林の中、延々と厳しい勾配を上ってゆく。峠までの距離が短いことだけが救いだ。

10時前に芹生峠に到達。現在は左京区と右京区を隔てる峠だが、以前は京都市と京北町の市町境だった。峠にあった標柱によると標高は約680 m。京都の市街地の標高は50 mもないので、600 m以上上ってきたことになる。

芹生側は緩やかだ。雰囲気のある杉林を一気に下る。

芹生の中心部に到達。r361のヘキサが現れた。奥に分岐が見えている。今日はこの分岐を直進し、旧花脊峠に向かう。

いきなり道を間違えた。舗装路と砂利道の分岐で左の舗装路を選んだのだが失敗した。写真の地点の寺子屋橋まで来て間違いに気付いたが、早めに気付いて良かった。

旧花脊峠に向かう京見坂を上る。気分のよい砂利道だ。

緩やかな砂利道を延々と上ると、小さなピークに到達した。ここが京見坂の峠だろう。標高約770 mであり、再び右京区から左京区へ。
残念ながら、京都の街並みは望めなかった。杉の植林のためらしい。

京見坂から少し下ると旧花脊峠に到達。標高は約750 m。鞍馬街道の峠である。
現時刻は10時半。左手に上る道が京見坂で、今回は右手奥に下ってゆく。手前が峠下方面で、ネットの情報によるとこちらは荒れており徒歩でないと厳しいようだ。

旧花脊峠から下ってゆく。かなりの急勾配であり、危険を察してほとんど押して進んだ。

R477に合流。ここにはずばり旧道別れという名のバス停がある。ここから写真左手の花脊峠方面へ。今回も次々と峠を越えるが、基本的には芹生峠から東にトラバースしている。

酷道の呼び声高いR477を花脊峠に向けて上ってゆく。この辺りは十分な広さを有している。

きつくない坂道を1.5 kmほど上ると花脊峠に到達。標高769 m。新旧道の峠を同時に走破するのは珍しい。

花脊峠から鞍馬に向かって下ってゆく。花脊側よりも鞍馬側の方がはるかに険しい。

重要な分岐を示す青看が見えてきた。写真では見づらいが、直進方向が細く、左下方向が太く書かれていることに驚いた。

11時に百井別れに到達。R477とr38の分岐である。直進はr38。R477は左下に向かうのだが、花脊側から来ると一発で曲がりきれないことで有名なカーブだ。ほとんどの車両がr38方面に直進するので、拡幅によりこのような姿になったのかもしれない。

地図のリンクは https://ridewithgps.com/routes/41418663

ここまでの総走行距離は約34 km。今日はここまで4 h弱走行しているので、平均速度は10 km/hを切っている。さすがに遅すぎるが、芹生峠が厳しかったし、旧花脊峠では砂利道を走ったので仕方ないか。
R477といえば百井別れである。そのイメージだけが先行していて、この分岐が特殊でそれ以外は大したことないんじゃないのと思っていたが、それは大きな勘違いだった。ここから先が酷道477の神髄だった。
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