今年度の初戦は二年ぶりに福井県を走ろう。今後の遠征の選択肢を大きく広げるような欲張りな計画を立ててしまったのだが、どういう結末が待っているのだろうか。
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今日のスタートは第38回以来の敦賀だ。敦賀駅を8:45に出発。 今回の目的地はずばり京都だ。年度初めの遠征では、久々のためか盛り過ぎて当初の予定を消化しきれないというパターンが数年にわたって続いている。
今回はどうだろうか。後半に適切なエスケープルートが見当たらなかったのが不安要素だ。
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第38回に通過したR8を横断し、r33を走って海岸線に向かう。敦賀から西に向かうならR27がメインルートなんだけど、まだ余裕があるので寄り道しよう。この先は長い道のりなんだけど、それを考慮してけちってしまうと楽しめない。 気比の松原にあるファミマで補給。体勢を整えた。
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敦賀湾に沿ってr33は上ってゆく。右手は絶景だ。気比の松原が見える。 写真には写っていないが、対岸には金ヶ崎隧道が抜いていると思われる稜線を確認できた。確かに隧道が必要そうな地形だ。
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縄間の集落でr33は左折する。正面に向かうと敦賀原発で行き止まり。 |
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少し上るとトンネルが現れた。H21竣工の馬背峠トンネルだ。原発の事故時に使用する避難路として整備されたらしい。 ここは旧道を行こう。たった7年前に旧道落ちしたにもかかわらず通行止の看板が掲げられている。けれど、この塞ぎ方であれば問題なく行けると判断した。
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馬背峠道を上ってゆく。完全に二車線で整備されていたようで、走りやすい。峠道には写真のようにヘキサが残っていた。この峠道を市道などの形で残す意思がないことを意味しているように思う。 |
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峠道からは敦賀湾を一望できる。現道からは望むことのできない景色だ。 |
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峠道が稜線に向かうとともに、巨大な法面工が出現。峠が近いことを予感する。 |
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一直線の深い切通しが現れた。馬背峠。標高170 m。 |
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峠から先は美浜町。ここには四輪を通す意思のないバリケードが存在する。ここから先は生きている道だろう。 |
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馬背峠から一気に下る。今日は天気もよく、爽快だ。 |
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海岸線に辿り着くと、遠くに美浜原発が見えた。原発をこの目で見るのは初めてだ。 |
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若狭湾の海岸線を南下する。かなり険しい地形。 |
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佐田の交差点でR27に合流し、西に向かう。写真は坂尻の海水浴場付近。 現時刻は10:00。約1 hの優雅な寄り道だった。
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前方に山並みが迫ってきた。現R27は椿トンネルで抜けているが、旧道は椿峠を越えていたようだ。左手に見える窪みだろう。 |
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一応、椿峠に向かう旧道を進もうとするが、すぐに封鎖されている。事前情報により把握していたので動揺はないが、それにしても厳重な封鎖だ。とても突破する気にはなれない。この先、この手の封鎖に何度も苦しめられることになる。 |
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R27を進み、美浜町の中心部を抜け、三方からR162へ。R27は三方から小浜まで内陸を行く。せっかくなので海岸線に沿って進むR162を走ろう。 |
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常神に向かうr216と別れると、R162は世久見峠に向かう上りとなる。かなりの勾配を上ってゆく。 |
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世久見トンネルに到達。S61竣工。ここはトンネル右手の旧峠に向かおうと考えていたのだが、 |
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写真の通り封鎖されていた。かなり厳重だが閂に施錠はされていない。ということは害獣対策だろうか。内側から閂を通すのが面倒だったのと、峠道の出口側が施錠されている可能性を考え、旧峠に向かうのは自重した。時間に余裕があるときに再訪したい。 |
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世久見トンネルを抜け、R162を進む。この先の食見トンネルに旧道は存在しないように見える。H4に食見トンネルが竣工するまではR162は点線国道だったようだ。 |
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食見トンネルを抜けると、須ノ浦トンネル、谷汲トンネル、釣姫トンネルと整備されたトンネルが続くが、ここには旧道があるはずだ。須ノ浦トンネルの旧道に向かったが、ここも通行止。 |
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ゲートの脇が甘かったので突撃したが、前方に土砂崩れを発見。この先どのくらい崩れているのかわからなかったため、素直に撤退した。 |
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須ノ浦トンネル、谷汲トンネル、釣姫トンネルと抜け、田烏の集落に到着。現道ばかり走っていてもつまらないのでここから旧道へ。どうやら釣姫トンネルの旧道は問題なく通過できたようで、失敗だった。 田烏からR27へはr22が通じており、食見トンネルの竣工によりR162が全線開通するまではこちらがこの集落の生命線だったはずだ。r22旧道には田烏隧道という古い隧道が残っているのだが、訪問し忘れた。まあほとんど埋まっている隧道なのでいいだろう。
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田烏の先にある奈胡崎トンネルの旧道も封鎖されていた。世久見峠道と同様、施錠はされていないが通り抜けにリスクを伴うため遠慮した。ここにはかなり長い旧道が存在するだけに残念。 旧道をほとんど走れず、かなりフラストレーションがたまってきた。写真は矢代第一トンネルの旧道。ゲートで封鎖されていたが脇をすり抜けて突破した。気が抜けたためか、続く志積トンネルの旧道は生きていたんだけれど、走り忘れてしまった。
今回の遠征は不完全燃焼感が強かったんだけど、理由の一つはこのエリアの封鎖の厳重さにあると思う。
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志積トンネルの先、阿納の集落を抜けると再び前方に稜線が迫る。現道は阿納トンネルで抜けているが、写真の旧道へ。この旧道は通り抜けできないとわかっているんだけど、ここまでの旧道とは違う。行けるところまで行こう。 |
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旧道は峠道になった。十分な道幅があるが、路面は荒れている。ここは阿納トンネルが開通したH14までR162の現道だったはずだ。 |
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旧隧道が現れた。阿納坂隧道、S40竣工。内部を覗くと全く問題なく通過できそうに思えるが、残念ながら完璧に施錠されていた。福井県、敦賀以東はそんなことなかったんだけど、敦賀以西は旧道の封鎖率が高い。 |
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仕方なく封鎖された坑口から引き返すと、写真のおにぎりを発見した。ここには阿納坂隧道の開通を記念する立派な石碑が立っている。隧道に敬意を表し、こっそりと一個だけおにぎりが残されたようにも思うんだけど、どうだろう。 通り抜けは叶わなかったが、満足して阿納坂の峠道を下った。
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阿納トンネルを抜けると小浜の中心部はすぐそこだ。現時刻は12:35。阿納坂の西側の峠道はパスし、先を急いだ。 |