世界遺産にも登録され、日本を代表する観光地の一つといえる白川郷。ここもまた、これまでの遠征で何度も見てきた、S30年代に建設された大ダムの影響が色濃く感じられる地域だった。
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今回は高山から走り始める。今日予定しているルートを考えると、時間はいくらあっても余ることはない。高山への移動にトラブルがあり正直きついが、気合で高山のホテルを5時に出発した。 |
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まずはR41を北上するのだが、高山市街の辺りはほとんどバイパス化されているのでなるべく旧道っぽい道を走る。写真はr89。富山への距離を示す青看があり、間違いなく旧R41だろう。 |
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古川の中心部を進む。写真は杉崎駅への距離を示す白看。
高山から北上すると、宮川に沿って下ることになるのだが、土地勘がないので下るという事実に違和感がある。よく考えると、高山の南に分水嶺があるので当然だ。 |
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R41とR471の分岐に到達。ここは左前方に進み、R471へ。実はここまでR472と重複してきたが、この先もR472との重複区間だ。 |
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R471に入ると、大量の情報が現れた。しかし、これらはほとんど全てR360に関する情報だ。 |
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さらに進むと、楢峠と天生峠の状況を交互に示す電光掲示板が現れ、テンションが上がった。今日は、楢峠は通行止めだが、天生峠は落石注意と表示されており通行可能だ。いずれも開かずの国道峠として有名である。 |
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R471を進む。一気に人家の気配がなくなった。左手の橋梁は高山本線。 |
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野口トンネルには旧道が残っている。「高荷車注意」に惹かれ、旧道を進む。 |
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旧道は1車線の道のりで鉄道の高架を二回潜る。なかなか良い雰囲気だ。 |
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現道に戻ると、R471とR472の串刺しおにぎりが立っていた。 |
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角川の先でR360と合流した。現時刻は6:45。写真の鉄橋で宮川を渡る。この先はR360、R471、R472の重複区間。 |
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三重の重複区間を少し走ると、楢峠に向かうR471とR472が分岐する。この道がヤバいことは、一目でわかる。おにぎりが立っていい道幅・勾配ではない。少し前まではここから先のR360も同じような道だったようだが、R360は改良されてしまったようだ。いつか、楢峠に挑むことはあるのだろうか。 |
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楢峠への分岐から先に進む。R360に入ってからは、少しずつ上っている。 |
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淡々と走り、r75との分岐に到達。ここから先、天生峠に向かう峠道が始まる。朝食休憩をとり、7:20に出発。青看によると、天生峠まで9 km。 |
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天生峠道の河合側ゲート。今日は開いている。 |
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ところどころヘアピンカーブで標高を稼ぎながら、淡々と上ってゆく。道幅は広く、ガードレールは新しい。近年に整備されたようだ。
天生峠の河合側は谷に沿ってほとんどまっすぐに上ってゆくタイプの峠道であり、トンネルを作りにくいタイプといえる。 |
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少し霞んできたが、そのうち晴れるだろう。途中に橋があったが、竣工年はS37だった。 |
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斜面のかなり高いところに道がついている。左手は崖だが、転落防止が整備されているので走行には問題ない。 |
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晴れてきた。前方の峰も低くなっており、峠が近いことを予感させる。 |
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ちょうど9時に天生峠に到達。標高1289 m。r75の分岐から700 m以上標高を上げた。峠は登山の拠点として駐車場などが整備されており、往年の酷道峠の雰囲気は失ってしまっているようだ。 |
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が、峠道の竣工を記念した素晴らしい石碑が残っている。この道路が白川村から鉄道駅に達する最短経路であり、大正時代には県道に指定されていたが車道としての開削がなかなか進まなかったことや、ダムの建設の補償を一因としてS31に竣工したことが記されていた。
白川側に下ってゆく。
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河合側と打って変わって、白川側の峠道は変化に富んでいる。最初は穏やかだが、 |
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下るに連れて険しい道になる。 ヘアピンカーブを下ってゆく。 |
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麓まで下ってきた。突然合掌造りの家が現れ、白川に来たことを実感した。 |
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現時刻は9:45。R156に合流した。 |